牧師からのメッセージ
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28日 6月 2024
家庭の平和

家庭の平和
今月は、何の変哲もない、「平和」について、特に「家庭の平和」と題しました。今は、サッカーが子供たちの中にも大流行していますし、女性の間にも流行しています。しかし、このサッカーの発祥は、日本なのです。
日本には、「蹴鞠(けまり)」という遊戯(遊び・遊びたわむれる事)として奈良・平安時代から行われています。蹴鞠は、8人が円形になりシカ皮の鞠を蹴り続け、地に落とさないように蹴り続け、何回続いたかを競うものです。鎌倉時代にも武士の間で広まりました。穏やかな遊びです。しかし、現代のサッカーは、非常に激しい競技であり、怪我することが多いいスポーツです。
日本だと穏やかな遊びの感覚なのですが、欧米の感覚は戦いの感覚であり、勝利しなければ、という感覚になってくるのです。
先日テレビを見ようとしてスイッチを入れるとアメリカのいわゆる「西部劇」なる映画が放映されていました。久しぶり(中学時代に映画館で観たのが最後のように思えるのです。)の西部劇と思ってしばらく見ていたのですが、どちらが勝つかというだけのアクション映画で途中でスイッチを切ってしまいました。
戦後GHQの働きを通して、日本の文化も相当変化して、勝つことに意義があるという感覚が中心になってきています。今のプーチンも、原爆をちらつかせながらウクライナと協力国に対して脅しをかけていますが、この戦争にどんな公儀があるのでしょう。
昔はロシアの領土であったと主張しても歴史の上でウクライナという国になったのであるから、それは、それとして認めるべきと思うのですが、ウクライナの兵士や一般人を数千人殺し、自国ロシアの兵士達も数千人を殺されていても、心が傷つかないのでしょうか。
日露戦争時、乃木希典大将は、多くの兵士を犠牲にしてしまったことへの心の痛みを感じ自害することを考えたのでしたが当時の明治天皇に、自分が死を迎えるまで死んではならないと命じられ、その命令に従い、学習院の院長としての職務に従われたのでした。そして明治天皇のご崩御の折、彼は切腹し、奥様の静子様は、別の部屋で短刀を心臓に当てて畳に伏せて亡くなられました。
議論して勝つこともよいが、日本人の「美」意識感覚は、諸外国とはだいぶ違っている。例えば日本人は桜が大好きです。なぜ好きかというと、①、薄いピンクであること、小さなピンクが満開になると、青い空に薄いピンクは、何とも言えない穏やかな平和の雰囲気を醸し出すのです。
もし桜が薄いピンクではなく、強烈な真っ赤であったりすると柔らかな暖かな雰囲気にはならないで燃える闘志のような挑戦的な気持ちになるのです。真っ赤な色は、相手を叩きのめす、戦いに勝利するといった雰囲気を盛り上げるには良いと思われますが、穏やかで平和という感覚ではありません。
日本人は、お花見が好きだが、桜の下でほろ酔い加減になるのも、安心感が与えられ、無礼講も赦されるという無意識の中に平和や安心感が醸し出されているように思われます。②は、中間色のため他の色と折り合いがよく、控えめな美意識があります。
現代人には理解できないと思われますが、散り際の美しさも好きなようです。年末になると、「忠臣蔵」の映画などが公演されますが、かたき討ちが達成すると、四十七士は、潔く切腹するのです。そんな「死」にも「美」を感じるのです。もう一つ日本人が好きな花に「いずれ菖蒲 かかきつばた」という句がある。上品な紫色に茎や葉が花の一部を隠し、少し隠して全部を見せない日本女性の奥ゆかしさを象徴している花です。
夫婦が仲良く平和な家庭であるべきにもかかわらず、譲ることを忘れ、それぞれ自我の正当性や律法の正義観から争いを繰り広げ、平和であるべき家庭を破壊し、その子供たちが物質的にも精神的にも路頭に迷うことになり、家族全体が傷を受けるのです。その精神的傷は、とても癒えがたいものです。
日本には、もう一つ「負けて勝つ」という素晴らしい勝ち方があります。負けた者は惨めになるのではなく、周りの者たちから、負けて平和を創った者への賛辞と愛情が注がれることになり、真の勝利者と称えられるものです。
日本には、「蹴鞠(けまり)」という遊戯(遊び・遊びたわむれる事)として奈良・平安時代から行われています。蹴鞠は、8人が円形になりシカ皮の鞠を蹴り続け、地に落とさないように蹴り続け、何回続いたかを競うものです。鎌倉時代にも武士の間で広まりました。穏やかな遊びです。しかし、現代のサッカーは、非常に激しい競技であり、怪我することが多いいスポーツです。
日本だと穏やかな遊びの感覚なのですが、欧米の感覚は戦いの感覚であり、勝利しなければ、という感覚になってくるのです。
先日テレビを見ようとしてスイッチを入れるとアメリカのいわゆる「西部劇」なる映画が放映されていました。久しぶり(中学時代に映画館で観たのが最後のように思えるのです。)の西部劇と思ってしばらく見ていたのですが、どちらが勝つかというだけのアクション映画で途中でスイッチを切ってしまいました。
戦後GHQの働きを通して、日本の文化も相当変化して、勝つことに意義があるという感覚が中心になってきています。今のプーチンも、原爆をちらつかせながらウクライナと協力国に対して脅しをかけていますが、この戦争にどんな公儀があるのでしょう。
昔はロシアの領土であったと主張しても歴史の上でウクライナという国になったのであるから、それは、それとして認めるべきと思うのですが、ウクライナの兵士や一般人を数千人殺し、自国ロシアの兵士達も数千人を殺されていても、心が傷つかないのでしょうか。
日露戦争時、乃木希典大将は、多くの兵士を犠牲にしてしまったことへの心の痛みを感じ自害することを考えたのでしたが当時の明治天皇に、自分が死を迎えるまで死んではならないと命じられ、その命令に従い、学習院の院長としての職務に従われたのでした。そして明治天皇のご崩御の折、彼は切腹し、奥様の静子様は、別の部屋で短刀を心臓に当てて畳に伏せて亡くなられました。
議論して勝つこともよいが、日本人の「美」意識感覚は、諸外国とはだいぶ違っている。例えば日本人は桜が大好きです。なぜ好きかというと、①、薄いピンクであること、小さなピンクが満開になると、青い空に薄いピンクは、何とも言えない穏やかな平和の雰囲気を醸し出すのです。
もし桜が薄いピンクではなく、強烈な真っ赤であったりすると柔らかな暖かな雰囲気にはならないで燃える闘志のような挑戦的な気持ちになるのです。真っ赤な色は、相手を叩きのめす、戦いに勝利するといった雰囲気を盛り上げるには良いと思われますが、穏やかで平和という感覚ではありません。
日本人は、お花見が好きだが、桜の下でほろ酔い加減になるのも、安心感が与えられ、無礼講も赦されるという無意識の中に平和や安心感が醸し出されているように思われます。②は、中間色のため他の色と折り合いがよく、控えめな美意識があります。
現代人には理解できないと思われますが、散り際の美しさも好きなようです。年末になると、「忠臣蔵」の映画などが公演されますが、かたき討ちが達成すると、四十七士は、潔く切腹するのです。そんな「死」にも「美」を感じるのです。もう一つ日本人が好きな花に「いずれ菖蒲 かかきつばた」という句がある。上品な紫色に茎や葉が花の一部を隠し、少し隠して全部を見せない日本女性の奥ゆかしさを象徴している花です。
夫婦が仲良く平和な家庭であるべきにもかかわらず、譲ることを忘れ、それぞれ自我の正当性や律法の正義観から争いを繰り広げ、平和であるべき家庭を破壊し、その子供たちが物質的にも精神的にも路頭に迷うことになり、家族全体が傷を受けるのです。その精神的傷は、とても癒えがたいものです。
日本には、もう一つ「負けて勝つ」という素晴らしい勝ち方があります。負けた者は惨めになるのではなく、周りの者たちから、負けて平和を創った者への賛辞と愛情が注がれることになり、真の勝利者と称えられるものです。
このページの公開日・更新日
公開開始日 2024年6月28日tagPlaceholderカテゴリ: